教育現場におけるアクションラーニング/小林昭文 〜年次カンファレンス2010〜

こんにちは!芹口です。

少々遅くなりましたが、先日開催された年次カンファレンス2010の
小林昭文先生によるワークショップについてレポート致します。

テーマは
“アクションラーニングを応用した「学習者中心の授業」の実際
     〜ALを現場に導入する際の壁を越える1つの方法〜”

以前もイベントでお世話になった小林昭文先生は、現在お勤めの埼玉県越ヶ谷高校で、ALの要素を取り入れた参加型授業を推進していらっしゃる物理講師の方です。

今回はワークショップ形式で、実際に小林先生が“どのように教育現場でALを活用されているのか”参加者の方々に体験してもらいました。

当日のプログラムは以下の通りです。

1、グループごとに自己紹介(アイスブレイク)

2、講義〜ALをどのようにアレンジし、活用していくか〜

3、生徒になったつもりで実際の授業を体験

3−1、目的、目標の確認(ルール説明)

3−2、アインシュタインの理論・熱とエネルギー(短縮授業)

3−3、練習問題
(ルール:グループ全員が100点を取れるように協力して解答を出す。話し合い及び立ち歩き自由!)

4、フィードバック 〜グループ授業を体験してみて〜

(休憩)

5、小林先生による説明
 〜学校に「AL授業」を推進していった過程について〜

6、説明を受けての感想、疑問について討論


約2時間のプログラムで行なった為、内容の濃い、ボリュームある
ワークショップとなりました。
参加者自身で授業を体験した後での説明は腑に落ちる点も多く、
“実感”として講義を持ち帰ることができたように思います。

問題をグループで協力して解く段階では、参加者が楽しんで解答を出そうとしている姿が印象的でした。

“問題を前に葛藤する生徒がいても、グループ内で助け合い、教えあって答えを出せばよい”

私自身も、高校の授業がこの形式であれば、もっと授業に意欲的に楽しんで取り組めたように思います。越ヶ谷高校の生徒が羨ましいですね。


 今回は教育現場にお勤めの方だけでなく、企業にお勤めの方にも御参加いただきました。ワークショップの終盤、非常にヒートアップした討論は「現場導入への課題」でしたが、
小林先生は、決して容易ではなかったAL導入までのプロセスや、上からの理解を得た経緯についても包み隠さず話して下さいました。

 アクションラーニングは学んだ後の現場への導入が重要な課題となり、難しいところでもあります。小林先生がどのようにしてAL授業導入を成し遂げたのか、という点は皆様共通してご関心のあるところだったのだと思います。

講師を務めて頂いた小林昭文先生及び、参加者の方々お疲れ様でした。

さて、最後に告知になりますが、
来年1月より、教員ALコーチ養成プログラムを実施致します。
こちらも非常に内容の濃いプログラム構成になっております。
ご興味のある方は、以下HPより詳細を御確認の上、お問い合わせ下さい。
http://www.jial.or.jp/event/teacher2010.html